DLsite Girl's Maniaxで人生初のR-18コンテンツ課金をした話

二次元オタク暦はそこそこ長いのですが、R-18コンテンツへの課金はいままで一度もしたことがありませんでした。理由として2010年のメッセサンオー顧客情報流出事件の存在があります。2chに載ってしまった顧客情報の大半は男性名でしたが、女性名が洗いだされ、購入したエロゲタイトルと共に住所晒しをされたり、いたずら電話をかけられたりしていました。私は絶対オタバレしたくない隠れオタなので、「購入厨大敗北」と言われたこの事件が7年引きずるほど怖かったです。オープンオタであっても、エロゲ購入女として住所や氏名を不特定多数に一方的に知られるのはとても怖いと思います。

pixivやTwitterはハンドルネームのみで活動できますが、課金が絡むとクレジットカード番号や郵送先住所が必ず必要になり、万が一購入者情報が流出した際には晒されてネット民のおもちゃにされてしまうという強い恐怖がありました。ケツ毛バーガー事件でも、流出させたのは彼氏なのに、彼女ばかりが晒し者にされていましたよね。こうした性に関する男女非対称について、差別だなんだどと騒いでも現実は変わらないので、課金するなら全年齢向けコンテンツのみにして生きて行くしか無いと思っていました。

しかし趣味の合うTwitterユーザーの紹介していた有料R-18音声作品をどうしても聴きたくなってしまったんですよね…。三ヶ月前のことです。作品を知ってから、20回くらい無料試聴を繰り返していました。服だの雑貨だのは、店頭で見かけて欲しくなっても、買わずに家に帰ったらどうでもよくなることが経験的に多かったのですが、その作品については時間を置いてもフル版を聴きたい気持ちが全く消えてくれなかったんです。ややニッチの(女性向けR-18の中では主流の方向性ではない)作品であるため、代わりになるものも無く、執着を続けていました。

そして遂にDLsiteに会員登録したのですが、決済方法を選べば本名・住所・クレジットカード番号・電話番号などの、特定リスクの高い個人情報は必要ありませんでした。メールアドレスと生年月日だけでOKです。これまで全てのネット通販でクレジットカードを使っていたので、コンビニ決済という匿名での支払いが可能な仕組みを知りませんでした。

私が選んだのはコンビニでBitCashを買い、DLsiteで使用できるポイントに変えるというものです。BitCashネトゲの課金にも使われている電子マネーなので、コンビニレジではネトゲに課金してるのかエロに課金してるのか区別がつきません。しかし私は本当にエロ女と思われるのが怖いので、念のため普段とは全く違うメイク・髪型をして、電車で45分離れた縁もゆかりもない場所の良い具合に混雑しているコンビニに入り、エロ課金に詳しくなさそうだからという理由で女性店員のレジを選んで、クレジットカードではなく現金で5000円分のBitCashを買いました。最低購入金額は2000円のようです。どこのコンビニで買ったという情報がどのように管理されているのかはわからないです。仕組みを理解できれば、ここまで神経質にやらなくても良いのかもしれませんね。

こうして入手したDLsiteのポイントで、欲しかったR-18音声をすべて購入しました。スマホ対応のウェブプレイヤーで聴けるので、iPhoneSafariのプライベートモードで聴いています。ダウンロードしないと聴けない仕組みだとファイルを隠すのが大変なので、ブラウザで完結するのは本当にありがたいです。結婚や同棲をしていて、専用PCを持っておらず、パートナーがコンテンツに嫉妬する気狂いである等、隠れオタをやる難易度が高い環境に暮らしていても大丈夫ですね。サービス側でこんなに匿名性に配慮されているなら、もっと早く知りたかったと心から思いました。それで今この記事を書いています。